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富久クロスやザ・パークハウス西新宿タワー60などの50階建て以上の「超高層タワーマンション」も13件が竣工予定
全国で2015年~2019年の5年間に竣工予定である超高層タワーマンション(20階建て以上)が、262棟、10万1450戸に上ることが、不動産経済研究所の調査結果で分かりました。※2015年3月末時点調査
昨年2014年3月時点の前回調査と比較して、30%以上の増加。
今後の「50階建て以上」の竣工予定マンションとしては新宿御苑前駅徒歩5分の再開発物件「富久クロスコンフォートタワー」、そして西新宿エリアにおける同じく再開発物件「ザ・パークハウス西新宿タワー60」など東京都内では13件が竣工予定となっています。
富久クロスは新宿御苑前駅徒歩5分の都心タワーマンション(新宿区、山手線内側)でありながら平均坪単価330万円という割安感で投資目的の買いも入りあっという間に販売終了となっています。また「ザ・パークハウス西新宿タワー60」も、第一期は販売戸数全325戸(最高価格35,000万円、最多価格帯6,100万円台)を最高倍率14倍、平均倍率2.19倍で即日登録申込完売という好調ぶり。
言ってみれば戸数に対して買いたい人のほうが上回っており、買いたくても買えない状況になっています。
2020年のオリンピック開催に伴い建設資材、人件費高騰で不動産価格は上がっていますが、それでも需要があるため価格が上がっても売れている、そしてその結果中古マンションも含めて検討する人が増加し、中古の価格相場自体も上がってきているという状況が起こっています。
※写真は富久クロス
全体の約77%にあたる178棟・7万7824戸が首都圏で、前回調査より42棟・1万7825戸増加。特に、東京23区内が109棟・5万371戸で、全体の約半分を占める
今年2015年から2019年までの東京都内で竣工予定のタワーマンションの棟数と、戸数はそれぞれ以下のとおり。2015年~2019年まで5年間での総計は178戸、7万7824戸です。
【各年の竣工物件数、及び戸数】
2015年 44棟 1万5926戸
2016年 33棟 1万4636戸
2017年 38棟 1万8693戸
2018年 23棟 8448戸
2019年 40棟 2万121戸
次に東京23区内別、神奈川県内で見てみると以下の通り。
東京23区
棟 戸数
千代田区 3 364
中央区 17 1万3153
港区 20 6688
新宿区 10 6639
江東区 5 4557
品川区 15 5727
文京区 1 540
渋谷区 3 416
大田区 3 775
世田谷区 1 500
杉並区 1 300
中野区 2 425
豊島区 3 980
練馬区 1 168
板橋区 2 650
台東区 3 1224
墨田区 2 345
北区 2 750
荒川区 2 632
葛飾区 7 2581
江戸川区 1 177
足立区 5 2780
23区総計 109 5万371
東京都下 11 3465
神奈川県
横浜市 16 7205
川崎市 13 6588
相模原市 1 152
神奈川県総計 41 1万7930
東京23区の中では中央区が突出。晴海エリアの大規模タワーマンションが全体を牽引
こうしてみると、東京23区の中でも中央区が突出しており、これは「晴海エリア」の大規模タワーマンションがその数字を牽引しているといえる。湾岸エリアの再開発においては、有明、東雲、豊洲が開発されてきたが、晴海は大手不動産会社がオリンピックに向けて全力で開発を進めているエリアであり、タワーマンションの建設ラッシュ。
晴海エリアの代表的なタワーマンションとしては、三菱地所の「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス(861戸)」、三井不動産の「パークタワー晴海(1,084戸)」、住友不動産の「ドゥ・トゥール(1,450戸)」、そして現在建設中の前段建設の地上33階建てマンションなどがある。また勝どきエリアの「勝ちどき ザ・タワー(総戸数1,420戸の)」も注目されている大規模タワーマンションの1つ。
※写真はザ・パークハウス 晴海タワーズの「クロノ」と「ティアロ」
尚、近畿圏は38棟、1万3661戸が予定。うち大阪市は20棟、7761戸。