調査データ

中古マンション価格が10カ月連続で値上がり。都心6区では14.2%高の6,574万円

中古マンション価格の値上がりは10カ月連続

不動産調査会社の東京カンテイ(東京)より、2015年6月の中古マンション平均価格(70平方メートル換算)が発表されました。

首都圏が前年同月比6.4%高の3,011万円となり、4年ぶりに3,000万円の大台を回復しました。ちなみに首都圏の中古マンション価格が上昇するのは10カ月連続

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特に伸びているのは都心6区。14.2%高の6,574万円

東京23区が12.5%高と大きく伸びていますが、特に伸びているのが、千代田区や港区などの「都心6区」で、なんと14.2%高の6,574万円と大幅高。中古で6,500万円超えというのも凄いですね。

港区、千代田区でマンションを購入しようと思ったら中古でも6,500万円が必要となると購入できる人は限られてきます。ミニバブルのような過熱感も漂っていると言われていますがこのような価格帯になってくるとさすがに否定も出来ないですね。

中古マンションの値上がりの背景にあるもの

中古マンションの値上がりの背景にあるのは、新築マンションの価格上昇です。新築マンションが値上がりしたことで中古マンションの検討層が増え、結果的に中古市場の需要が増加 ⇒ 中古マンション値上がり、という流れに繋がっています。

新築マンションの値上がりについては、中国人による買い需要や、相続税対策などが都心6区のマンションに向かっていることもあり、都心6区の値上がりは特に顕著です。特に、千代田区、港区などの資産価値の高いエリアについては、中古マンションの販売価格を見ると驚愕しますね。

例えば、赤坂タワーレジデンストップオブザヒルは、57平米の1LDKが1億2,300万円、パークコート赤坂ザタワーが、52平米の1LDKが1億180万円といった相場感になっています。赤坂タワーレジデンスは当時でもかなりのお得物件で、分譲時は60平米ぐらいの間取りが6,000万円台でしたので、築6年経過して分譲時の約2倍という相場感です。(2015年7月中旬時点)

赤坂タワーレジデンスの中古価格相場

パークコート赤坂ザタワーの中古価格相場

不動産の最新情報を得るにはどうすればよいか

不動産は需給バランスで価格が成り立っており、当然、その時々の経済事情によって価格が大きく変わります。ここ最近では前述したような理由で不動産相場が上がっていますが不動産購入や、不動産投資を行うにあたっては「市況」を抑えることが大事です。

専門領域である分、情報がきちんと入るような体制を整えていることが重要かと思います。参考までに不動産情報を得るためのコツ・サービスをいくつか紹介しておきます。

①Googleアラートを活用する
Googleアラートとは、Googleが提供するサービスですが事前に任意のキーワードを登録しておくと、そのキーワードに関する情報がweb上に新しく出た際にメールでお知らせしてくれるサービスです。例えば「不動産 市況」というワードを登録しておくとニュースサイトなどで「不動産市況」に関する記事がアップされたらメールで教えてくれるというサービスです。
わざわざ自分から情報を取りにいかなくても自動で教えてくれるのでタイムリーに旬な情報を得ることができます。

②不動産会社の無料メルマガ
不動産会社が配信する無料メルマガを購読するというのも非常に役立ちます。大手の不動産会社であれば入ってくる情報も多いですし専門家の現状、今後に関する予測を知れるのは非常に便利です。大手の住友不動産も無料メルマガを提供しているのでこのようなメルマガサービスに登録しておくのも不動産で失敗しないために非常に重要です。
住友不動産販売 住まいのメールマガジン

③実際の不動産価格を見積もる
もし既に不動産を持っていれば、現在の不動産価値を見積もってもらうというのもあります。前述の通りエリアによって中古相場もかなり差が出てきます。

不動産を持っているということは当然「購入価格」があるわけですから、その購入価格に対して「今現在の不動産価値」がどうなのか、ということをすることは資産の棚卸にもなります。その上で例えば購入時より価格が上がっていればエリアや物件力自体が良いということに加えてやはり現在の不動産市況が非常に良い、ということは言えると思います。今は基本的に右肩上がりですがこれがオリンピックを過ぎるとまた変わっているかもしれません。

相場感と自分の不動産の実際の価値を把握するため査定をしておくのもよいかもしれません。現時点での不動産価値を把握しておくと、子供の教育費や、まとまった金額急に必要になった際に、残っているローン金額を売却価格で賄えるのか、なども分かります。

最近はオンラインで簡単に査定依頼をし、複数の不動産業者からそれぞれ査定をもらうことで、なんとなくの相場感が掴める時代です。気になる方は試してみるとよいでしょう。
>>自宅の不動産を査定をしてみる

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