赤坂プリンスホテル跡地の名称が「東京ガーデンテラス」に決定

赤坂プリンスホテル跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」のタウンネーミングが「東京ガーデンテラス」に決定しました。開業予定時期は2016年夏頃。

※画像：西武プロパティーズ

プリンスホテルは日本を代表するホテルの1つであり、赤坂プリンスホテルについては赤坂、永田町というビジネス・政治の中枢エリアに位置することから地方から出張で訪れたビジネスマンなども利用した人は多いのではないでしょうか。

そういう意味では東京のビジネスマンだけではなく、東京を訪れることのあるビジネスマンにとっても非常に馴染みにあるホテルの1つだと思います。

「東京ガーデンテラス」のネーミングの背景は？

赤坂プリンスホテル跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」のタウンネーミングが「東京ガーデンテラス」に決定した背景ですが、東京・紀尾井町という歴史ある立地特性をダイレクトに表現する「東京」を冠し、また周辺にある木々や彩りに溢れた計画地域のゆったりとした趣を示す「ガーデン」と、弁慶濠沿いに配置するステップ状の商業ゾーンをイメージした「テラス」を組み合わせたものとされています。

東京ガーデンテラスの概要は？オフィス・ホテル・商業施設・住宅などで構成される

「東京ガーデンテラス」は、オフィス・ホテル・商業施設からなる「オフィス・ホテル棟」と、賃貸住宅の「住宅棟」の2棟を建設予定。総事業費は980億円で、オフィス・ホテル棟は36階地下2階建て、そのうち、商業施設は1階から4階まで、床面積約10,800㎡を計画しています。

また施工会社についてですが、「オフィス・ホテル棟」が鹿島・鉄建・熊谷建設共同企業体で、「住宅棟」が西武・大林・前田建設共同企業体となっています。

※画像：西武プロパティーズ

尚、オフィス棟についてはインターネット企業のヤフー株式会社が入居することが決定しています。オフィスはワンフロア 1,000 坪超という広大な空間ですが24フロア中20フロアはヤフーが入居するためオフィスの約8割はヤフーで埋め尽くされます。楽天は二子玉川に行きましたがヤフーは紀尾井町になりました。

ちなみにホテル部分については株式会社プリンスホテルが運営し、そのホテル名称は「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」となります。この「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」はプリンスホテルの既存ブランド（「ザ・プリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」）のいずれにも属さないホテルで、プリンスホテルの最上級ホテルとして位置付けられています。

最上級ホテルの「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」ということで開業した際には日本人のみならず東京を訪れた数多くの外国人が宿泊しそうです。

紀尾井町・平河町・永田町・赤坂近辺の過去の分譲マンションは？

住宅棟については残念ながら分譲ではなく「賃貸」ということで都心マンションの購入検討者にとっては残念な結果となっています。

ちなみにこの紀尾井町界隈での過去分譲物件としては、パークジオコート永田町、平河町森タワーレジデンス、ザ・レジデンス平河町などでしょうか。いずれも希少立地の資産価値があるマンションのため中古価格でも高値で市場に出ています。余裕で億超えですね。。さすがの立地です。

＞＞平河町森タワーレジデンスの中古相場
 ＞＞ザ・レジデンス平河町の中古相場
 ＞＞パークジオコート永田町の中古相場

尚、東京都の指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)については建替え後も保存することが決定しています。

※画像：西武プロパティーズ

【施設概要】
東京ガーデンテラス
所有者：株式会社西武プロパティーズ
所在地：東京都千代田区紀尾井町1-2
開業予定：2016年夏頃
敷地面積：約30,400㎡
外装デザイン：Kohn Pedersen Fox Associates P.C.
総事業費：約980億円
予定工期：2013年1月新築工事着工～2016年5月頃新築工事竣工

■オフィス・ホテル棟の概要
主要用途：オフィス・ホテル
※ホテルは株式会社プリンスホテルが運営予定
客室数：250室程度
※オフィスはワンフロア1,000坪超、18ｍワイドスパンの広大な空間を提供
24フロア中20フロアはヤフー株式会社が入居予定
階数※1地上36階地下2階、高さ180ｍ
商業施設：1階～4階※4階は、商業施設とコンベンションホールの混合
オフィス：5階～28階※29階は各設備関係のフロアのため一般使用は無
ホテル：30階～36階

■住宅棟の概要
主要用途住宅 ※135戸程度
階数※2地上21階地下2階、高さ90ｍ
住宅：地下2階～地上21階